<ロシア>シベリア鉄道・ケーブルカー・遊覧船・・・【ウラジオストク】の街歩きは意外に楽しい

🇷🇺ロシア/ウラジオストク 2018年7月13日~16日

近くて遠い街だったロシア極東のウラジオストク。

2020年にはANAとJALが直行便を飛ばすことが決まり、日本人にとって「一番近いヨーロッパ」になります。

2018年にウラジオストクを旅した私は、あまり情報もないまま街のあちこちを歩き回ってきました。

シベリア鉄道の東の玄関口でもあるウラジオストクは、歩けば歩くほど面白い、とても魅力的な街でした。

ウラジオストク街歩き① 歴史あるシベリア鉄道の起点【ウラジオストク駅】

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宿泊先の「アムジット・ホテル」を出て、東に向かって坂を下りていくと、ウラジオストク駅の落ち着いた建物にぶつかります。

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この駅が完成したのは1893年。

シベリア鉄道の東の終着駅であり、かつて作家の与謝野晶子も夫・鉄幹を追ってこの駅から列車に乗ったそうです。

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駅舎の中に入ると、天井はちょっと駅とは思えない上品な作りでした。

このあたり、ロシアらしいといえばロシアらしい芸術的な建物です。

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ロシアの建物というとちょっと無骨なイメージを持っていましたが、駅舎の屋根や外側の装飾もなかなか凝っています。

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切符を買わなくても、跨線橋を渡って誰でも自由にホームに降りることができます。

2番ホームには、かつてシベリア鉄道を走っていた蒸気機関車が展示してありました。

ロシア語のプレートには「1941−1945」という文字が刻まれていて、この蒸気機関車が第二次大戦中に活躍していたことが伺えます。

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蒸気機関車の近くには「9288」と刻まれたモニュメントが立っていて、中国人観光客が入れ替わり立ち替わり記念撮影をしていました。

このモニュメントは、「モスクワから9288キロ」と意味だそうで、シベリア鉄道の長さを示すものでした。

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シベリア鉄道を走る世界最長距離の国内列車「ロシア号」は、今でもおよそ6日、146時間かけてモスクワまで走っているそうです。

世界一の国土を持つロシアという国の広さを感じさせる数字です。

ウラジオストク街歩き② 駅前のレーニン像と博物館のレーニンたち

ウラジオストク駅の正面には、今もレーニン像が立っています。

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社会主義革命を率いた伝説のリーダー。

次々に観光バスがやって来る団体さんは、このレーニン像を眺め、駅と港をぐるっと回って足早に去っていきます。

ここはまさにウラジオストク観光の定番スポットなのです。

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レーニンは今から100年ほど前、帝政ロシアを倒し世界初の社会主義革命を成し遂げました。

ただ、ソ連が崩壊し、プーチン大統領が率いる今のロシアでは、レーニンの人気はガタ落ちだといいます。

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それでも、ソ連崩壊の日をモスクワで取材した私にとって、レーニン像はとても懐かしさを感じます。

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ウラジオストク中心部にある「アルセーニエフ記念沿海州総合博物館」。

ここには、ソ連時代に作られたレーニンの彫像やポスターなどが集められた部屋があります。

文字通り、真っ赤な部屋でした。

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ソ連の個人崇拝はおびただしい数のレーニン像を後世に残しました。

しかし、今ではそれも過去の遺物にすぎません。

あの革命は何だったのか?

100年経った今、私にとっても改めて調べてみたいテーマになりそうです。

ウラジオストク街歩き③ 観光客に人気の「噴水通り」のコンビニ【TIKO】が便利

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アドミラーラ・フォーキナー通り、通称「噴水通り」は、夕方のそぞろ歩きが楽しい観光客に人気のエリアです。

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ここに「TIKO」というコンビニというか、ミニスーパーがあります。

このお店、街のあちらこちらにあるのですが、私は滞在中、何度もこの噴水通りのTIKOを愛用しました。

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ロシアのミネラルウォーターです。

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こちらは、ロシアのアイスクリーム。

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そして、ロシアのチョコレート。

「アリョンカ」という名前だそうです。

この板チョコのパッケージがあまりにかわいいので、お土産として4枚買って帰りました。

妻にも大変好評でしたが、中身は普通の板チョコです。

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なぜか、日本のお菓子や飲み物もたくさん売られていました。

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こちらも・・・

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ここにも山積みで・・・。

やはりウラジオストクは、日本に近いのです。

ウラジオストク街歩き④ 夕暮れの【中央広場】でヨーロッパ気分

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ウラジオストクの夕暮れ。

街灯も優雅で、昼間よりもヨーロッパ気分を満喫できます。

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さらにヨーロッパ気分を味わいたければ、中央広場へ行ってみてください。

金角湾に面した広場には1961年に作られた3体からなる像が立っています。

「偉大なるソビエトのために戦った戦士のモニュメント」

背景にはヨーロッパ建築が連なり、黄色い街灯がヨーロッパ情緒を引き立てていました。

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広場の隣に建つ一際目立つ近代的な建物。

こちらは、州政府庁舎の建物で、屋上にはロシア国旗がライトアップされて翻っていました。

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その中央広場に、日曜の午後、改めて行ってみると・・・

賑やかなイベントスペースになっていました。

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インストラクターの掛け声に合わせて、自転車を漕ぐ人々。

その姿を見ると、西ヨーロッパでの光景と何も変わりがありません。

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日本人が抱くロシアのイメージも、こうして街を歩いていると少しずつ変わってくるような気がします。

中央広場は、ロシアの現代と過去が同居する興味深い広場なのです。

ウラジオストク街歩き⑤ 小さなかわいらしいケーブルカーは片道30円

中央広場から、メインストリートであるスヴェトランスカヤ通りを東へ東へと歩いていくと・・・

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2012年に開通したウラジオストクの新たなシンボル「黄金橋」の下をくぐります。

この橋は、この年に開かれたAPEC首脳会議に合わせて建設されました。

全長737m、斜張橋としては世界で十指に入る自慢の橋です。

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橋の下を通り過ぎてさらに先に進むと、小さな建物にたどり着きます。

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建物の中には、小さなかわいらしいケーブルカーが止まっていました。

運賃は14ルーブル(約30円)。

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短いけれど、ちょっといい感じのケーブルカーです。

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レールの中間点でもう一台の車両とすれ違います。

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乗客は進行方向と反対を向いて坂を登っていきます。

すると、車窓には金角湾の絶景が広がりました。

観光バスで上がるのとはちょっと違うオススメのケーブルカーです。

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山頂駅を降りると、駅には妙に愛国的な子供たちの絵が飾ってありました。

こうしたちょっとしたところに、ロシアらしさを感じます。

ウラジオストク街歩き⑥ 定番スポット【鷲の巣展望台】から黄金橋を望む

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ケーブルカーの駅から少し歩くと、ウラジオストクの定番観光スポット「鷲の巣展望台」に到着です。

黄金橋と金角湾。

ウラジオストクを象徴する絵葉書ショットが眺められる場所です。

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ロシア太平洋艦隊の艦艇もバッチリ見えます。

ソ連時代には、外国人が立ち入ることのできない秘密都市でした。

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ウラジオストクを訪れた観光客は必ずここにやって来ます。

そして、必ず記念写真を撮るのです。

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いろんなポーズで記念写真を撮る人がいるのでしょう。

「危険ですので手すりに座らず、立ち入らないでください。」

中国語と並んで日本語でも注意書きが設置されていました。

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展望台からの眺めを楽しんだ後は、ゆっくり歩いて坂を下理、街まで降りました。

ケーブルカーで登って、歩いて下る。展望台に行くなら、このコースがいいような気がします。

もちろん、ツアーもありますし、市内バスを乗りこなせればその方が楽かもしれませんが、途中の景色を楽しみながらゆっくり歩いて回るのも、この街に合った楽しみ方だと思います。

ウラジオストク街歩き⑦ 歩き疲れた時にオススメしたい金角湾の遊覧船

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展望台から降りた其の足で、今度は港へ行ってみました。

このチケット売り場で、遊覧船の切符を買います。

遊覧船は人気でかなり混んでいるので、すぐには乗れないかもしれない。

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私の場合は、運よく午後2時の船に滑り込むことができました。

最初満席だと言われたのですが、一人だというと「まあいいだろう」ということになって乗せてもらえました。

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金角湾を1時間回って、料金は800ルーブル(約1600円)。

特別なものが見られるわけではありません。

古ぼけた港湾施設を眺めながら船はゆっくりと金角湾を出て、東ボスフォラス海峡へ。

すると・・・

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目の前に大きな橋が現れた。

全長3100m、世界最長の斜張橋「ルースキー橋」です。

2012年、この橋によって繋がれたルースキー島でAPEC首脳会議が開かれ、それに合わせて建設されたそうです。

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ルースキー島は、帝政ロシア時代から要塞の建設が進められ、ソ連時代には太平洋艦隊の基地として一切立ち入りは禁止されていました。

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船の舳先には私のほか、数組のロシア人がいて爽やかな海風を受けながら快適なクルージングを楽しんでいたのですが、そこに中国人グループが乱入してきて、大撮影大会が始まりました。

あまりの傍若無人さに、ロシア人たちはキャビンの中に消えました。

一人の中国人女性は、船の舳先から身を乗り出すようにしてタイタニックポーズ。海に落ちるのではないかと、見ているこちらがハラハラしてしまいます。

本当に、中国人の団体さんが来ると、どこも雰囲気が台無しです。

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ルースキー橋の手前でUターンした遊覧船は、金角湾へと戻って行きました。

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記念撮影を終えた中国人たちは姿を消し、再びロシア人たちが舳先に戻ってきました。

船でウラジオストクに近づいて行く帰りの方が絵になるようです。

かつて船でこの地を訪れたロシア人も日本人もこの風景を見たのでしょう。

まさに天然の良港。

ロシアの軍艦を間近から眺めながらゆっくりと船は進みます。

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最後は黄金橋を右手に見ながら、出発地点の埠頭へと戻り、ツアーは終了です。

歩き疲れた体を休めるにはちょうどいい1時間。

街歩きに疲れたら、遊覧船はオススメです。

ウラジオストク街歩き⑧ 【ポクロフスキー聖堂】脇の公園で市民生活に触れる

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遊覧船で少し休んで元気になったので、再び街を歩きます。

途中、交通事故に遭遇したのですが、事故を起こしたと思われる女性のその立ち姿に惚れ惚れします。

スラリとしたボディ、何とも言えず格好いいのです。

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目的地は街の中心部から北側にある「ポクロフスキー聖堂」。

金と水色の丸屋根が印象的なロシア教会です。

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1885年に建設された教会は、ロシア革命の後、一旦は破壊されました。

ソ連の共産主義政権が宗教を徹底的に弾圧したからです。

しかし、その共産主義の時代が過ぎ、ロシア正教会が再び勢いを取り戻すと、この聖堂も2007年に再建されたのです。

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この聖堂が建つ一帯はポクロフスキー公園と呼ばれ、公園というよりもちょっとした森です。

ここまでやって来る観光客は少ないようで、ウラジオ市民の憩いの場といったのどかな雰囲気です。

人々は木陰のベンチに腰をかけ、本を読んだり、チェスをしたり、おしゃべりに花を咲かせたり・・・。

静かな時間が流れていました。

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私は過去に見た一つの光景を思い出していました。

それは壁が崩壊する直前の東ベルリン。

退廃的な西ベルリンに対し、東ベルリンは静けさに包まれ、経済的には西側に敵わなくても人々は落ち着いた暮らしをしていました。

もともとロシア人はダーチャを愛し、自然とともに生きる森の民なのです。

確かにここは心地いい。

冬の長いロシアで、ほんの束の間訪れる緑にあふれる季節を精一杯味わいつつ、家族や友人と静かに暮らす。

そんなロシア的な生き方に少し共感し、少し見直した楽しい街歩きでした。

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