そろそろ2019年も、年の瀬が近づいてきました。来年の旅行の計画を立てながら一つ思い立ったことがあります。
全日空の「スーパーフライヤーズ」会員になろう。
それを来年の旅の目標とすることにし、なんとか妻も説得しました。
ついでに、世界的なホテルチェーンにも会員登録してみました。
その上で、私が今思い描く来年の旅行計画とは?
ANAスーパーフライヤーズ
まずは、飛行機から考えました。
全日空には、「プレミアムメンバーサービス」という会員制度があります。
たくさん全日空機を利用した人を優遇する制度で、優先搭乗のアナウンスで真っ先に呼ばれる「ダイヤモンド」「プラチナ」「ブロンズ」メンバーがそれです。
ANAグループの飛行機や全日空が属するスターアライアンス加盟航空会社の飛行機に乗ると、マイルとは別に「プレミアムポイント」というものをもらえます。
毎年1月から12月までの1年間にどれだけ「プレミアムポイント」がたまったかによって、翌年のランクが決まるのです。
詳しくは、公式サイトをご覧ください。
もともと出張が多い人などを囲い込むための優遇制度で、たまに飛行機を利用する程度ではこの資格は得られません。
でも、最近こうした資格を得ることを目的に飛行機に乗る人が増えているといいます。
彼らの目標は、ANAの上級会員である「スーパーフライヤーズ」になることです。
「スーパーフライヤーズ」になると、主に次のような特典があります。
- 航空会社のラウンジが使える(ANAだけでなくスターアライアンス加盟航空会社のラウンジが全て使えるようです)
- 優先搭乗、優先チェックイン、手荷物の優先受け取り
- 手荷物の個数や重量で優待
- アップグレードに使える「アップグレードポイント」をもらえる
- 搭乗の度にボーナスマイルをもらえる
- 国内線の優先予約や空席待ちの優先
- スーパーフライヤーズ専用のサービスデスク(問い合わせや困った時にすぐにオペレーターに相談できる)
他にもいろいろメリットはあるようですが、こうした特典の中で私がいいなと思ったのは、ラウンジと優先手続き、ボーナスマイル、専用デスクでした。
格安航空券で旅することが多いため、直行便ではなくどこかに経由することが多く、経由地の空港での待ち時間をラウンジで過ごせるとありがたいと思いました。ラウンジには通常、飲み物や軽食も用意されているので、無駄な飲食費も節約できます。
何より魅力的なのは、一旦「スーパーフラーヤーズ会員」になるとカードを更新する限り、その特典を享受し続けられることです。そして、「スーパーフライヤーズ会員」には同時に「スターアライアンス・ゴールド会員」の資格が与えられるため、ANAに乗らなくてもいろんな航空会社からラウンジ使用などの特典が受けられるのです。
まずは、ANAプラチナメンバー
では、どうすれば「スーパーフライヤーズ会員」になれるのでしょうか?
それは、簡単です。
1年間(1月〜12月)、ANAを中心に、スターアライアンス系の飛行機にたくさん乗って、プレミアムポイントを5万ポイント以上貯めればいいのです。
年間5万ポイントでANAの「プラチナメンバー」に認定されると同時に、「スーパーフライヤーズ・カード」に申し込む資格が得られます。
一旦このカードを手に入れれば、次の年にあまり飛行機を利用しなくても、年会費を払っている限り、スーパーフライヤーズの特典は使い続けられるのです。
この5万ポイントを獲得するために飛行機に乗る「修行僧」と呼ばれる人たちが最近注目されています。
彼らは、なるべく安く、時間をかけずにプレミアムポイントを稼ぐには、どの便が得なのかを一生懸命研究し、1日に沖縄を2往復したり、シンガポールまで飛んで泊まりもせずにとんぼ返りしたりするそうです。
でも、そんな旅は面白くありません。
私は1年間かけて、自分が行きたい場所に行き、現地をちゃんと楽しんだ上で、5万ポイントを貯めようと決意しました。
そのために役立つのが、シミュレーションサイトです。
ANAの公式サイト上にある「ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション」を使って、いつどこへ飛んだらプレミアムポイントがいくらもらえるのかだいたい知ることができます。
一般的に、同じ飛行機に乗っても料金が高いチケットを購入した方がたくさんのポイントをもらえます。まあ当たり前の話ですが、そのためにわざわざ高いチケットを買うのはどうもしっくりいきません。
ちなみに、「修行僧」と呼ばれる人たちは、費用対効果を計算して、国内線のプレミアム席を使ったり、国際線のプレミアムエコノミーを利用したりするそうですが、私は基本的に普段利用する安いチケットで5万ポイントを目指すつもりです。
そのためには、たくさん旅行に行く必要があります。
具体的にシミュレーションしてみた
まず私がシミュレーションしてみたのが、羽田〜岡山便でした。最近始めた「月一農業」のために毎月1回は岡山に行くことにしているからです。
いつも利用するのは早割の「ANA SUPER VALUE」なので、プレミアムポイントは通常料金の75%で片道534ポイントです。それを12往復するとすれば、1万2816ポイントとなります。
少し高い「ANA VALUE」だと、積算率は75%で同じですが、1回ごとにおまけの搭乗ポイントが400ポイントもらえます。もしすべてこのチケットにすると、9600ポイントがプラスされ、月一回岡山に行くだけで2万2416ポイントになることがわかりました。
岡山以外にどこに行くか?
それが次の課題ですが、ANAのプレミアムポイントは基本的に飛行距離によってポイントが増えていきます。遠くへ行った方がたくさんのポイントがもらえるわけです。
ただ、ちょっとした仕掛けがあり、飛行距離以外に考慮する必要があるのです。
一番優遇されているのが国内便。距離の短い国内便は不利だと思われますが、国内線は距離の2倍分、ポイントがもらえます。
二番目に優遇されるのがアジア行きの国際線です。こちらは距離の1.5倍分のポイントがもらえるのです。
それ以外の欧米路線や人気の高いハワイ路線などは、実際の飛行距離の分しかポイントはもらえないので、アジア便に比べて高い運賃も考慮すると不利ということになります。
ということで、私は2020年の旅行先を国内とアジアを中心に計画することにしました。
まず、国内で行きたいところを洗い出します。それもなるべく遠いところ。
その結果、まず行こうと決めたのは石垣島。片道1836ポイントです。せっかくなので、日本最西端の与那国島まで足を延ばすことにして1月に予約を入れました。
与那国の海に眠る海底遺跡が見られる船も予約し、久しぶりに民宿に泊まる予定です。今から、楽しみ・・・。
私の友人から誘われている函館も国内の有力な候補地です。こちらは片道636ポイント。思ったほど東京から遠くないのですね。
それ以外で行きたいところと言えば、対馬。福岡空港経由で971ポイント。
五島列島の福江は、長崎空港経由で1015ポイントです。
続いて、アジア。
最近よく行っている中国は日本から近いので、来年は違うところに行ってみようと決めます。
まずは、インド。
ムンバイは片道3150ポイント。ニューデリーは2742ポイントです。
南インドのチェンナイ(かつてのマドラス)便も最近できたようで、こちらは3012ポイントでした。
全日空の直行便でも10万円以下で往復できます。アメリカ東海岸やヨーロッパも同じくらいのポイントにはなりますが、料金はやはり15万円くらいするので、アジア便の方がお得なのがわかります。
アジア便で興味がある候補地としては、ヤンゴンが片道2238P、シンガポールが2484P、ジャカルタが2709P、マニラが1410Pでした。
こうして見ていくと、毎月岡山を往復する以外に、月一回のペースで国内かアジアを旅行すればそれほど無理しなくても5万ポイントに到達できることが見えてきました。
この「スーパーフライヤーズ」計画を立てる前に、年末年始にタイとニュージーランド、夏休みにはワシントンとカリブ海への旅行を予約していました。
偶然、年末年始で利用するタイ航空もスターアライアンス加盟社、夏休みのワシントン便は全日空で予約していたので、それなりのポイントは加算されるはずです。
まずは、いつも通り一番安い「ANA SUPER VALUE」で岡山往復を続けながら様子を見て、もし苦しくなったら少し高いチケットを購入してポイントを稼げばなんとか年末までには5万ポイントがたまるのではないかと考えています。
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